デザインの著作権をめぐる法律闘争

デザインに著作権を認めるには、多くの難しい問題がある。その中でも特に厄介なのが、オリジナルの確定に関する問題だ。例えば、今世紀初頭に作られた名作家具の多くは、その工業製品的な表現にも関わらず、必ずしも大量生産を目指してはいなかった。そして60年代に入ると、それらの名作家具が大量生産されるようになる。ではこの場合のオリジナルとは、今世紀初頭に発表されたものを指すのか?現行の製品を指すのか?これが確定されない限り、著作権の保護も行われないのだ。

「著作権保護の有効な解決策

出版物の場合、最初に出版された著作物はもちろん、同一あるいは異なる出版社から出された改訂版を経た著作も、著作権が保護される。これをデザインの復刻に応用することで、生産業者と著作者を盗作の被害から保護できるようになった。

ページTOPへ