伝統は規範となり、新時代の発想の源となる

19世紀の博覧会を通じて、産業革命によって達成された数々の新技術や古代文明、遥か極東の神秘の国・日本の文化などが、初めて一般大衆に開かれるようになった。それと同時に、博覧会への出品を技術的進歩の機会ととらえる企業もあった。そんな企業の一つがバカラだ。クリスタルを使った当時のインテリアやアクセサリーからは、クリスタルという素材を使って何が可能なのかを究めようとする情熱がひしひしと伝わってくる。

バカラが出品した大作は企業アピールだったか

博覧会の目玉となった大作の背景で、日常的なテーブルウェアの展示や、クリスタルを使った新しい光の表現などの開発も行われた。そして今、かつて19世紀の博覧会を輝かせたバカラの情熱は、より広い世界でのクリスタルの可能性を探っているようだ。

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